
充電式草刈機の選び方ガイド
公開: 2026年3月1日|更新: 2026年3月1日
庭の草刈りは定期的にやらないとすぐに伸びてしまいますよね。 マキタの充電式草刈機なら、エンジン式のような面倒な始動手順は不要で、スイッチひとつで作業開始。 騒音も控えめで住宅街でも気兼ねなく使えます。このガイドでは、草刈機選びのポイントをまとめました。
充電式草刈機のメリット
エンジン式の草刈機を使ったことがある方なら、あの始動の手間をご存じでしょう。 燃料の混合、チョーク操作、スターターロープ…。 充電式ならバッテリーを装着してスイッチオンで即始動です。 朝の5分で庭の草刈りを終わらせる、なんてことも可能になります。
排気ガスがゼロなのも大きなメリットです。 エンジン式の排気臭が苦手な方や、住宅密集地で気を遣う方には特にうれしいポイントです。 自分自身も排気を吸い込まずに済むので、健康面でも安心です。
騒音の面でもエンジン式より圧倒的に静かです。 エンジン式が90〜100dBなのに対し、充電式は65〜80dB程度。 日中であれば住宅街でも周囲を気にせず作業できます。
マキタの充電式プラットフォームの強みはバッテリーの互換性です。 インパクトドライバやブロワなど、同電圧の工具とバッテリーを使い回せます。 草刈機単体で見ると割高に感じても、トータルで考えるとコスパが良いのです。
本体の軽さも見逃せません。エンジンやガソリンタンクがない分、 エンジン式より1〜2kg軽いモデルが多く、長時間の作業でも疲れにくいです。 さらに40Vmaxモデルはエンジン式に匹敵するパワーを実現しており、 「充電式はパワーが弱い」というイメージは完全に過去のものになりました。
刃の種類と選び方
草刈機の刃にはいくつかの種類があり、それぞれ得意な場面が異なります。 自分の庭の状況に合った刃を選ぶことで、作業効率が大きく変わります。
チップソーは金属製の円形刃で、最も一般的なタイプです。 硬い草や笹、小枝まで刈れるパワーがあり、一般的な庭の草刈りに最適です。 直径230mmが標準サイズで、替刃も手頃な価格で手に入ります。 迷ったらまずチップソーを選んでおけば間違いありません。
ナイロンコードは回転するナイロン糸で草を叩き切るタイプです。 金属刃と違い、フェンスやブロック塀に当たっても刃こぼれしないのが最大のメリットです。 障害物の多い庭や、塀際のキワ刈りに威力を発揮します。 ただし硬い草や太い茎には効きにくい点は把握しておいてください。
金属2枚刃・4枚刃は軽い草の広範囲刈りに適しています。 チップソーより軽量で回転抵抗が少ないため、バッテリーの消費が抑えられます。 柔らかい草が中心の広い空き地などでは、こちらの方が効率的です。
樹脂刃はナイロンコードとチップソーの中間的な性能を持ちます。 ナイロンコードより耐久性があり、障害物に当たっても安全性が高いのが特徴です。
一般的な庭の草刈りにはチップソーがおすすめです。 障害物が多い場所ではナイロンコードに付け替えると安心です。 両方のヘッドを用意しておいて、場面に応じて使い分けるのが理想的です。
ハンドル形状の選び方
草刈機のハンドル形状は作業のしやすさに直結する重要なポイントです。 自分の庭の条件に合ったハンドルを選ぶだけで、疲労感がかなり変わります。
**Uハンドル(両手ハンドル)**は、自転車のハンドルのような形状で、 両手で左右に大きく振る動作がしやすい設計です。 平坦で広い場所の草刈りに最適で、効率的に広範囲を刈り進められます。 ただし小回りが利きにくいので、障害物の多い庭にはやや不向きです。
ループハンドルは、D字型のグリップを片手で握るタイプです。 小回りが利くので、障害物が多い場所や狭い場所で威力を発揮します。 木の根元まわりやフェンス際など、細かい作業が得意です。 自宅の庭なら、まずループハンドルを選んでおけば万能に使えます。
**ツーグリップ(2グリップ)**は、本体のシャフトを直接グリップするタイプです。 傾斜地や高低差のある場所での作業に最適です。 刈り位置の上下調整が自由にできるので、斜面に沿った刈り取りがスムーズです。 ただし平坦地での大振り作業にはUハンドルほど効率的ではありません。
まとめると、自宅の庭ならループハンドルが万能です。 広い空き地や農地ならUハンドル、 山の斜面や法面の草刈りならツーグリップがそれぞれ適しています。 ハンドル形状は後から変更しにくいので、購入前にしっかり検討してください。
電圧別ラインナップ
草刈機は電圧によってパワーと稼働時間が異なります。 庭の広さや草の硬さに合わせて選ぶのがポイントです。
80VmaxのMUR012Gは最大パワーを誇るフラグシップモデルです。 プロの林業や広大な農地での使用を想定した、マキタ草刈機のトップクラスです。 一般家庭には少々オーバースペックですが、パワーに妥協したくない方に。
40Vmaxは多数のモデルが展開されている主力の電圧帯です。 MUR013G、MUR005G、MUR001G等があり、エンジン式と遜色ないパワーを発揮します。 広い庭(100㎡以上)や硬い草・笹の刈り取りには40Vmaxが頼りになります。
18V×2=36VはMUR369系やMUR368系がラインナップされています。 18Vバッテリーを2本装着してパワフルに動作するタイプで、 すでに18Vバッテリーを持っている方にとってはコスパの良い選択肢です。
18VはMUR195系やMUR196系など、DIY向けに十分なパワーのモデルが揃っています。 自宅の庭(50㎡程度)の草刈りならこのクラスで十分対応でき、 バッテリーの共有先も最も多い電圧帯です。
10.8V/14.4VはMUR100DやMUR140Dなどの超軽量モデルです。 ちょっとした草刈りや花壇の手入れ程度に使うなら、 この軽さと手軽さは大きな魅力です。パワーは控えめなので硬い草には不向きです。
スプリット式の魅力
スプリット式は、シャフトを分割して先端のアタッチメントを交換できるタイプです。 1台の本体で複数の作業ができるのが最大の特徴で、「万能選手」的な存在です。
草刈り用のヘッドはもちろん、剪定用、耕うん用など、 アタッチメントを交換するだけで全く異なる作業に対応できます。 草刈機、ヘッジトリマ、カルチベータなどを個別に買い揃えることを考えると、 スプリット式1台でまかなえるのは経済的にも収納スペース的にもメリット大です。
主要モデルとしては、**MUX02G(40Vmax)とMUX01G(40Vmax)**が高出力タイプ、 **MUX19D(18V)とMUX18D(18V)**がDIY向けの電圧帯です。 40Vmaxモデルはパワフルで耕うんアタッチメントなど負荷の高い作業にも対応、 18Vモデルは軽量で草刈り・剪定メインの方に適しています。
収納・運搬時にコンパクトになるのもスプリット式のメリットです。 シャフトを分割できるので、車のトランクに積みやすく、 物置での保管もかさばりません。
アタッチメントは別売りで徐々に機能を拡張できるのも嬉しいポイントです。 最初は草刈りヘッドだけ購入して、必要に応じて剪定や耕うんを追加する、 という段階的な買い方ができます。
用途別おすすめモデル
ここまでの内容をふまえて、用途別のおすすめモデルを整理します。 自分の庭の広さと条件に合わせて選んでみてください。
**自宅の庭(50㎡程度)**には、18Vのループハンドルモデルがおすすめです。 makita-mur195ld(18V)はループハンドルで小回りが利き、 障害物の多い住宅の庭でも使いやすい1台です。 バッテリー1本で30〜50㎡を刈れるので、一般的な庭なら1回の充電で作業完了します。
**広い敷地(100㎡以上)**には、40VmaxのUハンドルモデルが適しています。 makita-mur001g(40Vmax)はパワフルなモーターと大きな振り幅で、 広い面積を効率的に刈り進められます。 40Vmaxの大容量バッテリーなら、100㎡以上の敷地もカバーできます。
傾斜地には、ツーグリップのMUR193D(18V)が取り回しやすいです。 斜面に沿って刈り高さを自在に調整でき、 Uハンドルでは難しい上下方向の動きにも柔軟に対応します。
多用途に使いたいなら、スプリット式のMUX01G(40Vmax)がおすすめです。 アタッチメント交換で草刈り・剪定・耕うんに対応でき、 1台で庭仕事の大半をカバーできます。
初めての草刈機で迷ったら、18Vのループハンドルから始めるのが安全な選択です。 使ってみて「もっとパワーが欲しい」と感じたら40Vmaxへのステップアップを検討してください。
草刈機の安全な使い方
草刈機は刃が高速回転する工具なので、安全対策は必須です。 正しい使い方を知っておくだけで、事故のリスクを大幅に下げられます。
まず服装から。長ズボン・長袖・安全靴を着用してください。 草刈り中は石や異物が飛散するので、肌の露出は最小限にしましょう。 特に足元は飛び石のリスクが高いので、サンダルでの作業は厳禁です。
保護メガネは必須です。石や異物の飛散から目を守る最も重要な装備で、 これだけは省略しないでください。 安価な防じんメガネでも十分なので、必ず着用してから作業を始めましょう。
作業前に半径15m以内に人がいないことを確認してください。 チップソーに当たった石は時速100km以上で飛ぶことがあり、 当たれば大ケガにつながります。子どもやペットは必ず離れた場所に避難させてください。
キックバックにも注意が必要です。 チップソーが石や硬い障害物に当たると、刃が急に跳ね返されることがあります。 特にチップソーの右上部分(キックバックゾーン)を障害物に当てないよう意識してください。
傾斜地では山側に立って作業するのが基本です。 万が一足を滑らせても、草刈機が自分の方に来ないポジションを取りましょう。
チップソー使用時は飛散防護カバーを確実に装着してください。 カバーを外すと飛散物が自分に向かってくるリスクが跳ね上がります。
刃のメンテナンスと交換
草刈機の切れ味を維持するには、定期的な刃のメンテナンスが大切です。 切れ味が落ちた状態で無理に使い続けると、 モーターへの負担が増えてバッテリーの消耗も早くなってしまいます。
チップソーは刃先の欠けや摩耗をチェックしてください。 目で見て刃先が丸くなっていたり、チップ(超硬合金の刃先部分)が欠けていたら交換時期です。 草を切るのに以前より時間がかかると感じたら、刃の状態を確認しましょう。 チップソーは研ぎ直しも可能ですが、消耗品と割り切って新品に交換する方が手軽です。
ナイロンコードは消耗が早いので、予備を多めに用意しておくと安心です。 コードの長さが短くなると切断力が落ちるので、こまめに繰り出してください。 自動繰り出し式のモデルなら、地面にトントンと叩くだけでコードが出てきます。
ギヤケースのグリス注入も定期的に行いましょう。 ギヤケースはモーターの回転を刃に伝える重要な部分で、 グリスが切れると異音がしたりギヤが摩耗したりします。 マキタ純正のギヤオイルを使い、シーズン中に1〜2回程度注入するのが目安です。
使用後は草の汁や泥を拭き取る習慣をつけてください。 草の汁は放置すると固着して動作不良の原因になります。 水で洗い流すと内部に水が入る恐れがあるので、ウエスで拭き取るのが安全です。
シーズンオフ前にはしっかり清掃してから保管しましょう。 バッテリーは外し、残量50%程度の状態で涼しい場所に保管するのがベストです。
よくある質問
18Vの6.0Ahバッテリーで約30〜50㎡程度が目安です。 40Vmaxの大容量バッテリーならさらに広い面積に対応できます。 広い敷地は予備バッテリーの準備をおすすめします。 草の硬さや密度によっても変わるので、余裕を持ったバッテリー計画を立ててください。
安全性ではナイロンコードの方が上です。 ブロック塀やフェンスの際でも刃こぼれの心配なく安心して使えます。 ただし硬い草には効きにくいので、一般的な庭の草刈りにはチップソーがおすすめです。 最初はチップソーで始めて、障害物の多い場所用にナイロンコードも用意するのがベストです。
エンジン式と比べるとかなり静かです。 マキタの充電式モデルは65〜80dB程度で、日中であれば住宅街でも問題ない範囲です。 エンジン式の90〜100dBと比べると、体感的にはかなり静かに感じるはずです。 とはいえ早朝や夜間の使用は避けた方が近隣への配慮として安心です。
接続部分がある分、やや重くなります。 ただしアタッチメント交換による多用途性を考えると、 複数の工具を持つ必要がなくなるメリットがあります。 1台で草刈り・剪定・耕うんをまかなえるのは、収納スペースの面でも有利です。
冬場は草刈りの出番が少ないですが、 同じバッテリーでブロワ(落ち葉清掃)やチェンソー(薪づくり)に使い回せるのが マキタの充電式プラットフォームの強みです。 バッテリーは年間を通じて活躍するので、冬場に無駄になることはありません。












